春の漢方薬

 雪も解け春の心地よい風が吹く札幌ですが、皆様におかれては如何お過ごしでしょうか。新年度がスタートし、新しい事や環境がかわる等があるかと思います。春先は昔から「木の芽どき」などと言われ、精神的な疾患が発症しやすい時期とされております。人間の身体の中では、春は冬に「腎」が蓄えた栄養を使って、「肝」がいっせいに働き出す時期となります。現代では冬だからといって休息する習慣は少なく、栄養の蓄積も不十分になり、「肝」の機能失調が起きやすいと推測されます。現代医学で血液検査など様々な検査をしても異常が認められないケースが多くあります。そのような場合は是非漢方薬をおすすめします。

「春」の疾患は「春」のうちに治して、暑い「夏」が来る前に万全な身体を作りましょう。