今日の道内は一段と冷え込みました。「寒露」(10月8日頃)が近づいております。「寒露」とは晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことで、秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。この頃は大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなります。
東洋医学の再古典の「素問」を見ると、秋の養生法は「秋の3か月を容平と言う。万物が実を結ぶ時だ。すべてが引き締まり、収納される。この時期は早く寝て鶏と共に起きる。あれもこれもやりたい、などイライラして活動的になってはいけない。この時期に活動しすぎて、陽気を発散(汗をかく)すると肺が弱り、冬になって下痢をする。」と書かれています。次回は「秋」についてもう少し深く考えてみましょう。